ユリアノート
ユリア国の民はフジノ王子に期待していました。

皆、戦争がいい加減、嫌になっていたので、なんとしても同盟を成功させて、戦争を終わらせてほしがっていたのです。


道中……


二人は馬で船乗り場に向かっていました。

「メシ、めっちゃプレッシャーだな」

「はい。民達の期待が超絶大きいですから」

「失敗したら、どうする?」

「……。失敗したら……、ですか?」

「うん」

「失敗しても、成功したと言い張るとかは? 同盟成立したと言い切るんです」

「さすがは、アキの弟よ。これからも良き助言きぼんぬじゃ」

「もったいなきお言葉」


こんな馬鹿なことを話しているうちに、二人は船乗り場に着きました。

その後、十日間船に揺られ、なんとか無事に邪馬台国に到着したのです。



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