ユリアノート
フジノ王子は処刑されました。

フジノ王子の首はメシに渡され、胴より下の遺体は、約束通り目立つように埋葬されました。

これが、古墳の始まりだと言われています。

メシはフジノ王子の首を風呂敷に包み込んで、ユリア国に向かいました。

後三日もすれば、ユリア国に到着するというところで、メシは疲労で気を失い、倒れてしまいました。

――――――


「おい! こんなところに人が倒れているぞ! なかなか高価な物を身に付けていやがる。とりあえず、お頭に報告しろ!」

メシは不運にも山賊に見つかってしまったのです。





「ううっ……」

「気がついたかい?」

「こ、ここは?」

「ここは地球だ」

「いや、それはわかっている……。もうちょい詳しく」

「ここは山賊のアジトだよ。あんたには悪いが、あんたの身に付けていた高価な者や金は全てお頭が没収したよ」

「フジノ王子の首は……?」



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