ユリアノート
ルナア島
1
ルナア島と邪馬台国の間に、小さな島がありました。そこから、三本の煙が昇りました。『悪魔軍』と恐れられている邪馬台国軍が後三日でルナア島に到着するという狼煙(のろし)でした。
「メシよ、五万の大軍が来るまで後三日だ。フジノ王子のために何としても勝つぞ」
「はい。ところで、兄上。邪馬台国に放っていたスパイはまだ戻ってこませぬか?」
「マダム」
「私なら、先ほどからここにおりまする」
忍者の格好をした男が物陰から出てきた。
「おおっ! ロナよ。帰ってきたか。情報希望の係御中」
とアキは言った。
「はっ。奴らはまず食糧庫を攻撃するようです」
ロナは盗み聞きしたことを報告した。
「兄上! 食糧庫には守兵がほとんどおりませぬ! すぐに兵を配置しましょう! でかしたぞ! ロナとやら」
「いや。メシよ、兵は一兵も配置せぬ」
アキはそういうと、ニヤリと笑った。
「メシよ、五万の大軍が来るまで後三日だ。フジノ王子のために何としても勝つぞ」
「はい。ところで、兄上。邪馬台国に放っていたスパイはまだ戻ってこませぬか?」
「マダム」
「私なら、先ほどからここにおりまする」
忍者の格好をした男が物陰から出てきた。
「おおっ! ロナよ。帰ってきたか。情報希望の係御中」
とアキは言った。
「はっ。奴らはまず食糧庫を攻撃するようです」
ロナは盗み聞きしたことを報告した。
「兄上! 食糧庫には守兵がほとんどおりませぬ! すぐに兵を配置しましょう! でかしたぞ! ロナとやら」
「いや。メシよ、兵は一兵も配置せぬ」
アキはそういうと、ニヤリと笑った。