ユリアノート
邪馬台国
「ご注進! ご注進!」
早馬がトヨ王とイヨのもとに駆けつけた。
「いかがした?」
トヨ王が訊く。
「はっ! 敵軍アキの策略によりドロ、グバ両将軍討ち死にましてございます! また、五万の軍は壊滅いたしました」
「な、なんだと!? 五万もの大軍がもう全滅したと申すか?」
トヨ王は信じられないといった様子である。
「はい。奪った食糧に猛毒が入っておりまして……」
「そうか。よく知らせてくれた。そちはもう下がってよいぞ」
とイヨは言い、トヨ王と二人きりになった。
「姉上様、まさかの負け戦でございますな。こんなことなら、先王様の言っていたとおり、和睦しておけばよかったのでは……」
(やべっ。いらぬことをゆってもた。へたこいたあ~)
「我が弟ながら、本当に馬鹿よのう。勝ち負けは、兵家の常。負ける時は負けるもんじゃ。次に勝てばよい。その為に、貴様には死んでもらうぞ」
イヨはそう言うと、呪文を唱えだした。
「ご注進! ご注進!」
早馬がトヨ王とイヨのもとに駆けつけた。
「いかがした?」
トヨ王が訊く。
「はっ! 敵軍アキの策略によりドロ、グバ両将軍討ち死にましてございます! また、五万の軍は壊滅いたしました」
「な、なんだと!? 五万もの大軍がもう全滅したと申すか?」
トヨ王は信じられないといった様子である。
「はい。奪った食糧に猛毒が入っておりまして……」
「そうか。よく知らせてくれた。そちはもう下がってよいぞ」
とイヨは言い、トヨ王と二人きりになった。
「姉上様、まさかの負け戦でございますな。こんなことなら、先王様の言っていたとおり、和睦しておけばよかったのでは……」
(やべっ。いらぬことをゆってもた。へたこいたあ~)
「我が弟ながら、本当に馬鹿よのう。勝ち負けは、兵家の常。負ける時は負けるもんじゃ。次に勝てばよい。その為に、貴様には死んでもらうぞ」
イヨはそう言うと、呪文を唱えだした。