ユリアノート
松木はその刀剣をテレビでは観ていたが、実際のそれは真に神々しかった。
1メートル弱の刀剣である。
松木は刀剣の土を払いながら、
「ここに文字がありますね」
と言った。
「文字? 絵ではないのですか?」
山本は少し驚いた。
「はい。この絵に見える物はユリア文字です。これを解読できる人間は、日本に唯一人」
「JYK(日本邪馬台国研究所)の鈴木所長ですね?」
山本は言った。
「ええ。鈴木所長以外にいないわ。ただ、この刀剣に刻まれている文字ぐらいなら私にも訳せます」
1メートル弱の刀剣である。
松木は刀剣の土を払いながら、
「ここに文字がありますね」
と言った。
「文字? 絵ではないのですか?」
山本は少し驚いた。
「はい。この絵に見える物はユリア文字です。これを解読できる人間は、日本に唯一人」
「JYK(日本邪馬台国研究所)の鈴木所長ですね?」
山本は言った。
「ええ。鈴木所長以外にいないわ。ただ、この刀剣に刻まれている文字ぐらいなら私にも訳せます」