ユリアノート
マユ王子がサツキに刀剣を褒美として贈っていたという事実は、サツキがポスト将軍らの暗殺に成功していたという事実であった。



松木が高知に着いて、一週間が経った時、JYKの鈴木所長がやって来た。


「こんにちは」
鈴木は発掘作業をしている山本に声をかけた。

「どうも、こんにちは。どちらさんで?」
山本は最初、鈴木が誰かわからなかった。

「日本邪馬台国研究所所長鈴木です」


読者様におかれましては、鈴木所長を男と思われている方も多いでしょう。しかし、女なのです。

山本は急に畏まり、
「はじめまして。山本です。どうぞ、こちらへ」
と鈴木を大学の自分の研究室に通した。

研究室では松木が刀剣をエックス線にかけていた。




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