ユリアノート
四国国際大学
山本教授研究室
松木は刀剣の研究に没頭していて、山本のノックの音に気がつかなかった。
「松木先生、失礼しますよ」
山本が声をかけると、松木はビクッとした。
「びっくりしたあ。おはようございます」
松木は挨拶すると同時に、山本の横にいる女を見た。
女は50代後半、すなわち山本と同い年ぐらいに見えたので、松木はその女を山本の細君だと思った。
「はじめまして。日本邪馬台国研究所の鈴木です」
「す、鈴木ミヨ所長ですか? はじめまして。松木です。鈴木先生の論文は全て拝読させて頂いております。ずっと、お会いしたいと思っておりました」
「ふふっ。嬉しいですわ。あの『私の彼氏』でノーヘル文学賞を受賞された松木先生に、そう言っていただけるなんて」
山本教授研究室
松木は刀剣の研究に没頭していて、山本のノックの音に気がつかなかった。
「松木先生、失礼しますよ」
山本が声をかけると、松木はビクッとした。
「びっくりしたあ。おはようございます」
松木は挨拶すると同時に、山本の横にいる女を見た。
女は50代後半、すなわち山本と同い年ぐらいに見えたので、松木はその女を山本の細君だと思った。
「はじめまして。日本邪馬台国研究所の鈴木です」
「す、鈴木ミヨ所長ですか? はじめまして。松木です。鈴木先生の論文は全て拝読させて頂いております。ずっと、お会いしたいと思っておりました」
「ふふっ。嬉しいですわ。あの『私の彼氏』でノーヘル文学賞を受賞された松木先生に、そう言っていただけるなんて」