ユリアノート
ヨル大王は手紙を読むとブチ切れました。

「我らをなめおって! 今すぐに攻め滅ぼしてくれるわ! 兵を集めよ!!」

「父上、攻めるのは我慢してくだされ。これは敵の策略でございましょう。我らを挑発して、何か企んでいるのでございます」

「だまれ! 馬鹿なことを申すな! この文を見よ! それでも我慢せよと申すか!?」

マユ王子は手紙を手に取り、文を読んだ。
「確かに、無礼な文ですな。とりあえず、アキを呼び寄せ、彼の意見を聞こうではございませぬか」

――――――

「ヨル大王、マユ王子、お呼びでございますか」

「ふむ。そちもこの文を読んでみよ」
そう言うと、マユ王子は手紙をアキに手渡した。




「おそれながら、この文、一行目を縦読みでございまする」
アキは文を読み終えると、そう言った。


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