プレゼント∮思い出∮
ツキアイ
∫夢の中∫
「雫が好きだ。」
心より先に、口が動く。
「雪……。」
唖然…。沈黙。何も言葉を語らず、少しの時が過ぎた。
「あ、あー…ゴメンな?いきなり…」
にっこりと、軽く流そうとした時…
「付き合うって、分からないの。」
雫が、真剣に答えた。
「あたし、雪は好きよ?でも…」
僕は驚いた。
雫に、好きだと言われて。
それと同時に、ものすごく嬉しかった。
「付き合うとかが、分からない。それでも、良い?」
雫はきっと、ものすごく、不安だっただろう。