俺様なキミに100%♡
付き合ってないですけど
あたし、木下 萌。
人生で最大のミスをおかしてしまった。
それは──……………
「木下さん。教科書忘れたの?」
声が高い現国の先生がプチ怒っていた。
ひえぇぇぇん!!(泣)
「はぃ。。。」
「はぁ…じゃあ佐々岡くん。
木下さんにみしてあげて」
「はぃはぃ」
隣を見て硬直する。
とうとう佐々岡くんに教科書を見して
もらわないといけない事件が起こった。
「教科書……見して?」
おそるおそる聞くと
「やだって言ったら?」
このドSくんっ!!
「お願いだからっ!」
「じゃあ、オレの命令聞くか?」
にやっと笑う佐々岡くん。
うぅ………………。
現国の先生って単位厳しいんだよね。
「聞きますからぁ!」
「よし」
そう言うと、佐々岡くんは机をくっつけて教科書を開いた。
あの猫事件から図書室事件まで
のことを思い出すと
佐々岡くんのことは、初めよりは、
怖いという感情は、あんまりない。
最近、授業に出て
よく笑うようになった。
そこまで笑わないんだけどね。
まぁ、いろいろあり
一週間がすぎた頃です。
キーンコーンカーンコーン──……………。
「佐々岡くん!」
「あ゛?何?」
怖い怖い。(泣)
現国が終わった。
「命令って…………何?」
「あぁ。あれ?」
「ぅん」
「じゃあな、、
今度の日曜日、オレと出掛けるぞ」
…………………………。
はぃ………………?
なんなんだい?佐々岡くんは?
「なんでぇ?」
あたしは、不思議に聞いた。