俺様なキミに100%♡
付き合ってないですけど




あたし、木下 萌。



人生で最大のミスをおかしてしまった。



それは──……………



「木下さん。教科書忘れたの?」



声が高い現国の先生がプチ怒っていた。




ひえぇぇぇん!!(泣)



「はぃ。。。」



「はぁ…じゃあ佐々岡くん。

木下さんにみしてあげて」



「はぃはぃ」



隣を見て硬直する。



とうとう佐々岡くんに教科書を見して
もらわないといけない事件が起こった。




「教科書……見して?」



おそるおそる聞くと



「やだって言ったら?」



このドSくんっ!!



「お願いだからっ!」



「じゃあ、オレの命令聞くか?」


にやっと笑う佐々岡くん。




うぅ………………。


現国の先生って単位厳しいんだよね。



「聞きますからぁ!」



「よし」


そう言うと、佐々岡くんは机をくっつけて教科書を開いた。






あの猫事件から図書室事件まで
のことを思い出すと


佐々岡くんのことは、初めよりは、

怖いという感情は、あんまりない。




最近、授業に出て

よく笑うようになった。



そこまで笑わないんだけどね。





まぁ、いろいろあり  


一週間がすぎた頃です。








キーンコーンカーンコーン──……………。



「佐々岡くん!」



「あ゛?何?」



怖い怖い。(泣)



現国が終わった。



「命令って…………何?」




「あぁ。あれ?」



「ぅん」



「じゃあな、、

今度の日曜日、オレと出掛けるぞ」




…………………………。



はぃ………………?




なんなんだい?佐々岡くんは?




「なんでぇ?」


あたしは、不思議に聞いた。


< 18 / 50 >

この作品をシェア

pagetop