俺様なキミに100%♡
「ま、がんばんなよ。萌。
祈っててあげる」
「ぅん(泣)」
そう言って美優ちゃんは、自分の席にもどった。
チャイムがなり、授業が始まった。
隣の佐々岡くんは、来てない。
サボリ………………ですよね。
あたしは、ちょっとホッとし、
授業に集中した。
─────────。
「じゃあねー。萌ばいばい」
「ぅん!!ばいばい」
美優ちゃんは、他校の彼氏と帰るから
今日は、先に帰っていった。
はぁ、疲れた。
早く1ヶ月たってくれないかな?
席替えしたい。
窓の方を向いた。
仲良く帰る恋人がいた。
恋……………かぁ──…………。
恋とかよくわかんないなぁ。
美優ちゃんは、「恋すると世界が変わる」というけど
ようするにあたしの世界は、変わらないということだよね…。
彼氏いたことないんだ。
恋したことない。
いろいろと考えていると
ガラッ……
教室の扉が開いた。
凍る空気が漂う。
あわあわあわあわ─────
さ、佐々岡くんだぁぁああ!!!!
震えが止まらないよ。
おびえる小動物みたいにいたら
佐々岡くんがギロツと睨んできた。
そして、机の引き出しから
ケータイを取り出し、その場から去っていった。
へにゃあっとなって椅子から転げ落ちた。
「うひゃあ!!」
思いっきりしりもちついた。
あいたたたた。
今、佐々岡くんがいなくて良かった。
笑ってもくれない気がする。
これからどうなっちゃうのー!?