【中】椿
「あ…ご、ごめんっ」


あたしは急いで謝った


けどそんなあたしにお構いなしで、白は話し始めた




「俺、入学した日に名簿見て、赤井椿って名前すぐ覚えたんだ」


「…は…く?」


「それは俺の名前に似てたからなのか、椿の花をイメージしたからなのかはわからなかったけど」


真っ直ぐ椿の花を見つめながら、白は話し続ける


「でも最近よく思うんだ……もしかしたら俺は出会ったときから…椿に惹かれてたのかもしれないって」


「……え?」


惹かれてた…?

のみこめない状況の中、あたしは白を見つめ続けた
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