【中】椿
恋におちた瞬間
夏休み
あたしはまた彼と出会った
「えっ何で赤井がここにいんの!?」
「あたしは先生に頼まれて…椿井くんは……また立候補したの?」
「おー♪よくわかったな」
そう微笑む彼にあたしはまた胸をときめかす
ガラッ
教室の扉が開いて先生が入ってきた
「とりあえず適当に座ってくれ」
あたしたちは一番近くの椅子に座った
「えー今年の学祭の運営はこのメンバーで行う」
運営委員なんて…
大変なことばっかで嫌だなあって思ってたけど
隣で目を輝かせている彼を見ると…
がんばろうって思える
「では最初にこの中から長と副を決めたいんだが…」
まだ先生の話は途中なのに
「はーい、立候補♪」
椿井くんが手を挙げた