【中】椿
片付け忘れられていたぞうきんを踏んでしまい、まるで漫画のようにこけた


「えっ大丈夫!?」


彼は慌てて声をかけてくれた


「痛い?ケガはない?」


こんな優しいところがみんなに好かれてるんだろうなって、あたしはなぜか第三者の気分で考えていた


「おーい…赤井ちゃん?大丈夫?」


目の前で手をヒラヒラとふる彼に、やっとあたしは気付いた


「あっ…だ、大丈夫…」
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