【中】椿
「…………一緒に帰れる?」


玄関までの廊下を歩いてるとき、椿井くんがいつもより小さめの声で話しかけてきた




「えっ…いいの?」


驚くあたしに、彼はもっと驚いたようだった




「いいの?って何だよっ…はは♪」


「…だって…なんか怒ってなかった…?」


あたしは恐る恐る問いかけた




「えっ……そう見えた?」


彼は苦笑いを浮かべながら答えた


「…うん……ちょっとね」


「あ〜まじ?ごめん!!…えっと…あ〜…ごめん」


彼はひたすらあたしに謝ってきた




「えっいや、怒ってないんだよね?なら全然いいよ♪」


すごく安心して、あたしは笑顔で答えた
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