【中】椿
「……白…?」


みんなが絶望に満ちた顔をしている中……

白だけが強い目をしていた




「こうなった以上、今までのことは忘れろ。まだ学祭までは時間がある。できることは残ってるはずだ」


運営委員みんなに白は言った




「時間があるったって…もう一週間ないんすよ?何ができるってんですか」


一人の男の子が言った

白を否定してるわけじゃない

…………正論だった




「確かにもう計画通りの盛大な学祭は無理だと思う。でも別に小規模でもいいと思わねぇ?
大事なのは見た目じゃねぇ。俺達みんなの心に残る学祭にしたらいんじゃねぇの?」
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