【中】椿




ガチャッ




扉を開けると、予想通り誰もいなかった




「ここにくんのも久々だな〜」


「なんかもう懐かしいね〜」


あたしたちは窓際の席に座った




「寒くなってきたら、思い出すよなあ〜」


白がしみじみ話し始めた


「ん?何を?」


「椿がきれいにこけたこと」


「やー!!まだ覚えてるの!?忘れてよ〜」


「無理!!まじ何でか鮮明に覚えてんだよな〜…椿は覚えてねぇの?」


「…覚えてるけど…」


「まじ!?不思議だな〜」


あたしが白に恋をした日だもん

忘れるわけないじゃん…
< 76 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop