【中】椿
ガチャッ
扉を開けると、予想通り誰もいなかった
「ここにくんのも久々だな〜」
「なんかもう懐かしいね〜」
あたしたちは窓際の席に座った
「寒くなってきたら、思い出すよなあ〜」
白がしみじみ話し始めた
「ん?何を?」
「椿がきれいにこけたこと」
「やー!!まだ覚えてるの!?忘れてよ〜」
「無理!!まじ何でか鮮明に覚えてんだよな〜…椿は覚えてねぇの?」
「…覚えてるけど…」
「まじ!?不思議だな〜」
あたしが白に恋をした日だもん
忘れるわけないじゃん…