【中】椿
白のことばかり考えてたから、幻聴が聞こえたかと思った


けど振り向くとそこには、街灯に照らされてる白の顔がはっきりと見えた




「やっぱり椿じゃん……こんな遅くに何やってんの?」


立ち止まっているあたしに近付きながら白が言った




「え…えっと……白は?」


驚きすぎて、うまく言葉が出てこなかった


「ん〜俺?…散歩?」


「散歩?」


「何でそんな驚いてんの!?つか、どこ行く気?」


「あ、あたしも眠れなくて…散歩してたの……学校まで歩いてた」


「まじ?俺も学校行こうとしてた」


ニコッて笑う白


何でかな…

いつにも増してかっこよく見えるよ
< 92 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop