【中】椿
それから二人で他愛もない話をしながら、ゆっくり学校まで歩いた


「そういえば、こんなに白と話しながら歩いたのって…初めてかもしれないね〜」


打ち合わせとかではよく話してたけど、特に用事もなく、こうやってぶらぶらすることなんてなかったもんね




「そうだな…椿と仲良くなれてよかった」


「えぇ!?」


白が急にそんなこと言うから、あたしはドキドキしてた




「けど…もう卒業かあ〜」


今は二月


あたしたちの高校生活に残された時間はない…




急に寂しさが込み上げてくる
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