怖がりな兎さんとからかう狼さん
愛葉お姉ちゃんが私と海翔先輩を見た。
「違うから、絶対違う!」
「照れ隠しか」
あなたは余計なことを言わないで!
「なんだ、違うの?じゃあ、まだみたいね」
相変わらず男の人は苦手ですよ。特に怖いのはこの人。
そういえばさっき、この人のことを性格が悪いって言ってしまった。今、二人っきりになるのはまずい。
「あの、私も!」
連れて行って欲しいと頼もうとするが、海翔先輩に邪魔された。
「いつか連れて行ってやる。お前ら、さっさと行けよ」
「そうさせてもらうね。海翔。またね、風音ちゃん」
「ちゃんとお土産にケーキを買ってくるから」
いや、そういうことではなくて!私は一刻も早くここから抜け出したい!
そんな私の願いはむなしく、叶うことはなかった。
二人が階段を下りていき、見えなくなるまで、後姿を見送ることしかできなかった。
「違うから、絶対違う!」
「照れ隠しか」
あなたは余計なことを言わないで!
「なんだ、違うの?じゃあ、まだみたいね」
相変わらず男の人は苦手ですよ。特に怖いのはこの人。
そういえばさっき、この人のことを性格が悪いって言ってしまった。今、二人っきりになるのはまずい。
「あの、私も!」
連れて行って欲しいと頼もうとするが、海翔先輩に邪魔された。
「いつか連れて行ってやる。お前ら、さっさと行けよ」
「そうさせてもらうね。海翔。またね、風音ちゃん」
「ちゃんとお土産にケーキを買ってくるから」
いや、そういうことではなくて!私は一刻も早くここから抜け出したい!
そんな私の願いはむなしく、叶うことはなかった。
二人が階段を下りていき、見えなくなるまで、後姿を見送ることしかできなかった。