怖がりな兎さんとからかう狼さん
「ホントホント!早川君を見ることができた。いつ見てもかっこいい!」
「つい最近もね、一年生が告白しようとしたらしいんだけど、相手にされなかったらしいよ」
思わず顔を上げて、海翔先輩を見上げると、いらいらしていることがすぐにわかった。
当の本人が同じ場所にいるとは知らず、彼女達は雑談に花を咲かせていた。
「後輩が言っていたんだけどさ、早川君、恋人がいるみたいなの!」
心臓が大きく跳ねた。嫌な予感がする。
「誰?同級生?」
「ううん。後姿を見ただけだったって。ちょうど角を曲がっていくところで髪型もわからなかったみたい」
「その子、本当に恋人なの?抱きあっているとか、キスしているとか、そういうことをしていないんでしょ?」
「曖昧ね。でも、いつもふらりとどこかへ行っているよね。何をしているんだろう?」
「わかんない。ついて行こうとしている子達は睨みつけられて、それ以上のことはしていないしね」
「もし、その話が本当なら、一気に女子達に目をつけられそうだね。こわいこわい」
「つい最近もね、一年生が告白しようとしたらしいんだけど、相手にされなかったらしいよ」
思わず顔を上げて、海翔先輩を見上げると、いらいらしていることがすぐにわかった。
当の本人が同じ場所にいるとは知らず、彼女達は雑談に花を咲かせていた。
「後輩が言っていたんだけどさ、早川君、恋人がいるみたいなの!」
心臓が大きく跳ねた。嫌な予感がする。
「誰?同級生?」
「ううん。後姿を見ただけだったって。ちょうど角を曲がっていくところで髪型もわからなかったみたい」
「その子、本当に恋人なの?抱きあっているとか、キスしているとか、そういうことをしていないんでしょ?」
「曖昧ね。でも、いつもふらりとどこかへ行っているよね。何をしているんだろう?」
「わかんない。ついて行こうとしている子達は睨みつけられて、それ以上のことはしていないしね」
「もし、その話が本当なら、一気に女子達に目をつけられそうだね。こわいこわい」