怖がりな兎さんとからかう狼さん
授業が終わったあと、鞄を持って、海翔先輩に会いに行った。空き教室にいなくて、私は席に着いて、二人分の弁当を鞄から出した。
五分、十分経っても、先輩は来ない。
「場所まちがえた?」
「いや、まちがっていない」
声の主はもちろん、海翔先輩だった。
「汗かいていますが、走ってきたんですか?」
「さっきまで体育で試合をしていたからな」
「お疲れ様です。これ、約束の弁当です」
黙って受け取り、もくもくと食べ始めた。激しい運動をしたせいか、いつもよりお茶を飲むペースが早かった。
あっという間に食べ終わり、一息ついていると、外から雷の音がした。
あまりにも大きい音だったので、過剰な反応をしてしまった。
「雷も怖いのか?本当に臆病だな」
震えている私を見て、嬉しそうに笑っている。
こっちが怖くて仕方がないのに、何で笑っているのですか?
五分、十分経っても、先輩は来ない。
「場所まちがえた?」
「いや、まちがっていない」
声の主はもちろん、海翔先輩だった。
「汗かいていますが、走ってきたんですか?」
「さっきまで体育で試合をしていたからな」
「お疲れ様です。これ、約束の弁当です」
黙って受け取り、もくもくと食べ始めた。激しい運動をしたせいか、いつもよりお茶を飲むペースが早かった。
あっという間に食べ終わり、一息ついていると、外から雷の音がした。
あまりにも大きい音だったので、過剰な反応をしてしまった。
「雷も怖いのか?本当に臆病だな」
震えている私を見て、嬉しそうに笑っている。
こっちが怖くて仕方がないのに、何で笑っているのですか?