~secret garden of flowers~
「うん。友達なの」
指に乗せたシルフを彼の目の前に差し出すと
「もしかして君は精霊使いなのか?」
シルフをまじまじと見ながら聞いてきた
「えぇ そうよ。そう言うあなたは魔法使い?」
「あぁ、俺はロック。さっきは命を助けてくれてありがとう」
彼も名前を教えてくれて
「どういたしまして。でも、あのエンシェント・ドラゴンに戦いを挑んだのは
無謀だったわね。もう少しで命を落とすところだったのよ?」
無謀な彼、ロックの行動が如何に危険だったか話しながらテーブルへ戻って
冷めてしまった紅茶を一口飲んだ
「ロックもどうぞ?」
「あぁ」
ロックにも紅茶を勧めると、ゆっくりとカップを口に運んだ
「傷は完治しているから これを食べたら家まで送るわね」
コクンと頷いて、お菓子を口に入れたロックは
「・・・うまい」
嬉しい一言を言ってくれた
「ほんと!?嬉しい!さっき私が焼いたの。気に入ったのなら持って帰る?
たくさん作ったから」
そう言うと、こくりと頷いたから
「じゃあ、詰めて来るから食べて待ってて」と言ってから部屋を出た