~secret garden of flowers~


「そうかな?」


「あぁ」


まったりとした雰囲気の中 シルフが私の周りをクルクル飛んでいる


「ここは精霊が沢山いて自然が豊かだから癒しの効果もあるのよ」


「・・・へぇ」


木の椅子に凭れていたロックが窓の外に目を向けた


「時間を忘れそうだな」


「そうね ここは明るさが変わらないから余計にそう思うのかも」


「・・・あぁ」


カップに残っていた紅茶を一気に飲んだロックが立ち上がった


「じゃあ、送るわね」


「頼む・・」


自分も立ち上がってドアから外へ出ると優しい光に包まれる


---楽しかったな


後ろを歩くロックは異界が珍しいのか周囲をキョロキョロと見ている


もうすぐ異界の出口。




< 13 / 24 >

この作品をシェア

pagetop