23時52分

記憶


『うう。 お父さん、お兄ちゃん・・』

泣いてる。
誰・・・?


『一人にしないでよ・・・』
あ、コレ・・・昔のあたし・・・


『一人にしないで・・・ うゎあぁああ』


泣かないでよ。
なんで、そんなに泣くのよ。

あたしは、自分に手を伸ばす。



でも、届かない。

なんで・・・、



必死に手を伸ばす。


自分に触れられないまま、目の前がだんだん暗くなってくる。

自分が、どんどん見えなくなって。



そのまま目の前が真っ暗になった。
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