23時52分

見慣れない顔だった。


記憶にないだけ・・・とは思いにくかった。



そいつは、身長も高く、顔だちもはっきりしていて、まさに『イケメン』だった。


そんなイケメンを、覚えていないはずがない。
ましてや、このあたしが。


学校であった事がないからかもしれないけれど、こういうイケメンは女子がキャーキャー言うはずだから、それも考えにくい。


じゃあ、こいつ誰だ。





『1階です』

モヤモヤしながら、エレベーターの機械音であたしたちはエレベーターを出た。



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