眠らぬシンデレラ
《しお?あたしだけどー?》

今にも泣きそうな私に、お姉ちゃんの声。
《はいって》
目頭が熱い。
《どした?勉強どー?》

いつもの笑顔でお姉ちゃん。
《お姉ちゃん、抜けてきてよかったの?》
《うん、しおが心配。また居眠りしてないかなって!》

《しないってば!!》
私の部屋の扉をゆっくり閉め、私の隣に腰掛けた。
《お姉ちゃん?》
《ん?》

聞くに聞けない内容。
でも、聞かなきゃだよね?



《開田さんの、メアド、知ってる?》

《え!?》


私の質問は続く。
《開田さん、軟派?》

《は!?》



お姉ちゃんは目をこじ開けて私を
ガン見している。




早く言ってよー…。
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