眠らぬシンデレラ
《なに急に!》

《いいからぁ。》

お姉ちゃんはしばらく黙っていたけれど、口を開いた。

《開田さんのメアドもしらない。開田さんは彼女作ったことない。つまり硬派。》


私は時が止まったかのように、息を詰まらせる。
《開田さんと私は、同じ高校のバスケ部の先輩と後輩。開田さんのことはよく知ってるよ。》




《え!?》

初耳の内容に胸が飛びそうになる。
《開田さんが好きとか?》

《うっ…。》
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