空を見上げて【短編】
ここは体育館裏
なんで朝っぱらからこんな人気がないとこ来なきゃいけないの?
…そんな疑問は以外と早くとかされた。
「貴方…哲也と付き合ってるって本当?」
「本当ですけど…」
「ふぅーん。よくつりあうわね。
なに?自分が可愛いとでも思ってるの?」
「いえ…」
そんなこと…思ったことなんてない。
「じゃあ…私に譲りなさいよ。
私なら哲也につりあうわ」
そう自慢気に言うこは、確かに綺麗。
「はぁ…哲也はなんでこんなこ選んだのかしら?不思議で堪らないわ」
…っ…
あたしだって不思議だよ。
なんでてっちゃんがあたしを選んだのか…
目頭があつくなってきた。
あ…やばい…泣いちゃうかも…
そんな思いはすぐに吹っ飛んだ。