空を見上げて【短編】

「なっ！…あたしは…あたしは…」

「あたしは？」

男に挑発しているように言う。

「！！ちびじゃないっ！」

「はっ！どこをどうみてもちびだろ！」

男が馬鹿にしたようにあたしに言う。

「っ！だいたいねえ！あたしはちゃんとした桜っていう名前があります！」

「でもちびだろ？」

「会って何分の人で名前も知らない人にちびちび言われたくありません！」

「ふーん」

あたしはふんっとそっぽを向く。

すると男はあたしの頬にちゅっとキス

をした。

「なっ！//////」

「俺は空、高城空【たかぎそら】だ。
よろしくな。」

「っ！あっ！ちょっと！」

あたしの言葉も聞かずに空は屋上から出

ていった。