魔王様のメイドサマッ★
王子様がやって来た!?
あっという間に放課後になり、春風くんと今、あたしの家に向かってる。
「春風くん」
「あ?」
あたしは春風くんを見たまま、暫くポカーンとしていた。
「んだよ。用がねぇんなら、話しかけんな」
「は、はい…」
これがよく小説とかにでてくる、裏の顔?
学校にいたときに比べると、凄い差がある。
学校でいるときは、猫かぶりってことか。
こんなの全然王子様じゃないじゃんか。
王子様じゃなくて、大魔王の方がしっくりくるんだけど…。
「春風くん」
「だから何だよ」
今度はビビらないぞ!
「あのさ。あたしの家に、どんな用事があるの?」
あたしがそう言うと、春風くんはあたしの前に立ち、顔を近づけてきた。
「それは、着いてからのお楽しみ」