ベッドから始まる恋。
「ハル、いたんだ。姿見えないから休みだと思ってた」
「キッチンの方にいたの。霞ちゃんたちの声聞こえたから出てきちゃった」
「おー、早速お熱いですこと」
大体の状況を理解しているのか、店員というよりは彼氏といった風に振る舞う彼に、碧は鼻で笑う。
「そうなんだよ、ハルの奴霞ちゃんのこと大好きみたいでさー」
そこに割り込み会話をするのは、ハルの同僚である同じ歳くらいのウェイター…和馬さん。見た感じ少し軽そうな男の人だ。
「前に霞ちゃんと喧嘩して連絡も取れないってやってた時期、年末年始の稼ぎ時だっていうのに超機嫌悪かったんだから」
「えー?不機嫌になったりするの?」