ベッドから始まる恋。
そう言ってはいるものの、目は鋭くこちらを見続けていて
『あの人すごいブラコンで、俺のこと大好きなんだよ。だから彼女いるなんて知られたら何されるかわからないしー…』
あの言葉は本当だったのだと、その態度から思い知る。
「あ…あの、お姉さんは一体どうしてここに?」
「近くで食事したからついでに可愛い弟の顔を見にきたのよ!悪い!?」
「いえ悪くないですけど…」
「そしたら何?このクソ寒い中で路チュー?何でそんなの見せつけられなきゃならないのよ!!」
「……」
(いや、見られてたこっちも恥ずかしいです…)
思わず苦笑いをこぼす私に、お姉さんはバンッ!とテーブルを叩く。