ベッドから始まる恋。
ー
「名内さん、ちょっとおつかい頼んでもいい?」
「?はい」
「郵便局行って切手と書簡買ってきて貰える?はいこれお金ね」
「わかりました」
その日の午後。私は先輩に頼まれ、手が空いていたこともあり会社を出て郵便局へと向かった。
(上着着てくればよかった…)
よく晴れているとはいえ、気温は冬。ブラウスにセーターという軽い格好を後悔しつつ、街を歩いて行く。
(…あれ)
すると交差点の向こう、郵便局前の通りには、よく目立つその姿。
「……」
ハルの、お姉さんだ