ベッドから始まる恋。
(…目立つなぁ)
この前のファーのコートとは打って変わって赤いコートに茶色いブーツ、ただそれだけの格好にも関わらず、高い背と綺麗な顔立ちがその存在を目立たせる。
(…き、気まずい)
この前あれだけ言われた後だし…ハルがいない今は何を言われるか。
緊張感を感じつつ、赤信号に足を止める。
「ねぇ、お姉さん。今暇?遊ばない?」
「……」
するとそんな姿に声をかけるのは、見た目からして軽そうなホストのような男の人。