ベッドから始まる恋。
「っ…何だとテメェ!少し顔が良いからってふざけたこと言いやがって!!」
「ふざけてるのはアンタでしょ?自分の身の程を知りなさい」
「ふざけるなっ…」
その時、逆上した男はお姉さん相手に手を振り上げる。
「!」
(危ない!!)
その手に思い出すのは
あの、痛み
「っ…おまわりさーん!!」
「!?」
それを遮るように、私は交番の方向へ向かい声をあげた。
「あの人女の人に手をあげようとしてますー!暴力反対ー!こわーい!」
「なっ!?」
「?アンタ、春樹の…」
「っ、お姉さんこっち!!早く!」
そして唖然とする男と周囲の人に、私はお姉さんの手をとり逃げるように駆け出した。