ベッドから始まる恋。



「私はハルのことが好きだし、その気持ちはハルの姿がどうだって変わらない」



だからこそ

こうして言葉で、伝えるから



「それは、お姉さんに認めて貰えなくても譲れません」

「……」



言い切る私に、ハルのお姉さんは少し驚いてははぁ…と溜息をつく。



「…変な子。春樹、ここまで悪趣味な男だったかしら」

「え!?」

「大体いつも可愛かったり綺麗だったりする女で…どれも少し言えば泣いて逃げて」

「……」





『その態度に今まで何人俺の彼女逃げてると思ってるのさ』





(あの言葉はそういう意味…)

呟く言葉に、長い睫毛は下を向く。


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