ベッドから始まる恋。
ー…
「え!?あの人がそんなこと言ったの!?」
その日の夜
二人過ごすハルの家で、今日のことを一通り話した私に彼は驚いたように声をあげた。
「…うん。春樹を頼む、って」
「…珍しい…いつもなら一言二言で叩きのめして俺絶対フラれるのに…」
「そうみたいだね。…わからなくもないけど」
「だからすごい不安だったんだよ。霞ちゃんまで『無理』とか言い出したらどうしようって」
マグカップに注がれたコーヒーを飲む私に、ハルはそう言っては後ろからぎゅうと包むように抱き締める。