ベッドから始まる恋。
6.小指の約束
1.
ハルは、優しい。
「いらっしゃいませ」
笑顔が爽やかで
「奥のお席どうぞ」
「はーい…わっ、」
転びかけた女の子を、躊躇いなく抱き寄せて庇ったりして
「大丈夫ですか?」
「あ…ありがとうございます」
「いいえ。お足元気を付けてくださいね」
親切丁寧に接する。
「……」
夜9時すぎのBLURRY。そこで私は不服な顔で、それを見つめていた。