ベッドから始まる恋。
「よかったじゃない。若くて可愛い子で」
「まぁね。そっちは?」
「私?ふふ、実はね…」
そして見せた左手の薬指には、キラリと光る指輪が一つ。
「来月結婚するの」
「……」
結婚…ってことは、ヨリを戻したいとかそういうのじゃ…ない?
(よかった…)
「本当?おめでと。じゃあ一杯ご馳走するよ」
「いいの?やったぁ」
ホッと胸をなで下ろすものの、見ればその手はそっとハルの手を握っている。