ベッドから始まる恋。



そして可愛がるように頭を撫で、いつもの笑顔。



(…やっぱり、好き)



その笑顔が

皆にも向けられていると、わかってる

けど今だけは

私だけのもの

私一人の、もの



「あ、じゃあさ今週の日曜は二人でゆっくり過ごそう?」

「?」

「その日、俺誕生日なの」

「え!?そうなの!?」

「うん。だからさ、料理作ってよ」

「…調理師免許持ってる人に料理作るとか、ハードル高いんだけど」

「大丈夫。霞ちゃんが作るものなら何でも美味しいだろうし」

「…わかった、」



約束、と絡めた小指

それ一つすら愛しい



離したく、ないよ




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