ベッドから始まる恋。
(時々夜にも来るけど…一人では初めてかも)
慣れない一人での来店に少し緊張しながら、カラン…とお店へと入る。
「いらっしゃいませ…あ、こんばんは」
「…こんばんは」
すると出迎えたのは、昼間と同じ顔…相変わらずの笑顔の彼。その視線は私が一人であることに気付くと、少し驚く。
「珍しいね、一人?」
「…残業の後だから。席、窓際の小さい席でいい」
「かしこまりました。どうぞ」
そして窓際の片隅にある二人がけの小さな席へと座る私に、彼は水を置いてはメニューを広げる。