ベッドから始まる恋。
「亜子!!大丈夫!?」
「…?ハ、ル…?」
「いきなり倒れたからっ…」
「ごめ…少し、具合悪いだけ…」
「亜子!?」
真っ青なその顔から余程具合が悪いのであろうことを悟る。
「…ハル…」
「…、…」
俺の服をきゅっと握る細い指
その薬指に、先日の輝きはない
「…家まで送って、って言ったら…怒る?」
「えっ…」
具合が悪いことからの心細さか、その言葉に少し戸惑う。
「けど…」
「…ダメ…?」
「…、…」