ベッドから始まる恋。



「ほら、早く着替えて寝なよ」

「…うん、」

「……」



そう寝室へ入っていく亜子に、俺は背中を向けて室内を見渡す。

昔二人の写真が飾ってあった写真たてには、今は違う相手と笑うその笑顔があって



(結婚相手、か…)



ささやかな変化に時の流れを、感じる。



ーガチャ…



「?亜子、着替えた?なら熱測って…」



開いたドアの音にそう振り向くと、そこにはキャミソール一枚の薄着姿の彼女がいた。



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