ベッドから始まる恋。
「…結婚、するんじゃないの?」
「する…けど」
「ならこういうのやめなよ。よくない」
「けどっ…一番好きなのはハルなの!!別れてから後悔した…ハルのことが、まだ忘れられないの!!」
「……」
あの日
別れを告げた唇
『ハルとは一緒にいられない』
今、それを打ち消すように
『忘れられないの』
好きだった
愛してた
その言葉に、傷ついた
けど今の俺には
その言葉は、微塵も響かない
この手は
その体を抱きしめることはない