ベッドから始まる恋。
「今日の日替わりランチ何かなぁ?」
「オムライスじゃない?火曜だし」
「オムライスいいよねー、ミニハンバーグも好きだけど」
そう話しながらも、私は同期の友人二人と店内へと入って行く。
ーカラン…と鳴る鈴の音。そして、それと共に響くのは
「いらっしゃいませー」
優しい笑顔の、その声。
「こんにちは。いつものお席空いてるよ」
「はーい。あ、日替わりランチ3つで」
「はい。お飲物は…いつも通りのコーヒーで?」
「あ…私はエスプレッソで」
「はい、かしこまりました」
席に着く私たちに、ギャルソンの格好をした優しい顔立ちのウェイターは、そう微笑んでは奥へと向かう。
「……」
毎日毎日、変わらぬ笑顔。