ベッドから始まる恋。
(…演技、演技)
絶対裏があるんだから、騙されない。信用しない。
私はもう、あんな思いはしたくない。
お酒を飲みながら窓の外を見れば、そこには広がる夜の街の景色。
チカチカと光る信号。電飾と、電光掲示板。そんな中を手を繋ぎ歩く、恋人たち。
「……」
『そんなこと言ってたら、アンタこの先一生彼氏出来ないわよ?』
「…、…」
分かってる。皆が皆、優しさに裏があるわけじゃない。
けど私には、信じることはやっぱり難しくて
そんな自分の心が、寂しくて虚しいとも思う
(…このままずっと、私は一人なのかな)