ベッドから始まる恋。
「帰りたくない、って道の端でぐずり出しちゃって」
『霞ちゃん…?』
『…はる、』
「…格好悪い話、霞ちゃんにキスされて…えーと、俺も男だから…その、そういう気分になっちゃって」
『…じゃあ、今夜は一緒に過ごそう?』
「そのまま…って、こと?」
「…ハイ」
そこで止まれなかった自分を恥じるように少し照れつつ話す彼に、私は唖然とする。
…じゃ、じゃあ…
そもそも最初にきっかけを作ったのは…私だったってこと!?
「…ごめん…本当すみません…」
「あっいや俺は男だからさ!いいんだけど!気にしてない…って言ったら変だけど、そんな気にかけなくていいんだけど!」
「……」