ベッドから始まる恋。
「……」
…わざわざ作ってくれたんだ。
優しい、人
(って騙されない!優しいフリしてるだけ!)
サンドイッチだって、オーダーミスとかで余っただけかもしれないし…
そう心に言い聞かせるようにしては袋の中をよくよく見れば、そこには小さく折りたたんだ一万円が入っている。
「…?」
『これも、忘れ物』綺麗な字でそう書かれたメモを添えて。
(…いらない、ってこと)
優しい彼と、優しさが苦手な私。
そんな二人がどういうわけか、恋人になった
愛のない、恋の始まり。