ベッドから始まる恋。
2.エンドロールが終わったら
1.
ー…
「霞、仕事終わった?」
「うん。一応」
「じゃあご飯行こ〜、久々に三人で呑もうよー♪」
「どこ行く?」
「もちろんBLURRYでしょ」
「え!?」
「うん、あそこお酒美味しいし…霞ちゃん最近お昼も行ってないしさ。お兄さん寂しがってたよー?」
「…へ、へぇ…あ、私やっぱり今日はやめて…」
「はい行こー」
仕事終わりにそう碧と奈美に誘われ、三人で会社を出たある日の夜。二人に引きずられるようにしてやってきた、夜のBLURRY。
ーカラン、と鳴らしドアを開ければ
「いらっしゃいませ」
迎えるのは、やはりその笑顔。